介護がいちばん大変だったころ、「どうしたらいいのだろう」ともがき苦しんでました。
知識が増えれば自分の助けになるのではとヘルパーの資格を取ったり、大学院で
介護ストレスについて研究したりしました。その時にいちばん助けとなったのは、
地域の人が手を差し伸べてくれたことや親戚の応援でした。
介護保険が普及し、介護される人の意思は、以前より反映されやすくなっています。
しかし、介護者の事情や気持ちが取り上げられることはまだ少ないです。
個人的なことは社会的なこと―同じ悩みを持つ人は他にもいるはずです。
介護者を支えれば、めぐりめぐって介護される人も暮らしやすくなります。
困り事は介護だけではありません。子育てや地域の問題もひとひとりが少しずつ
知恵や力を出し合っていけば大きな支えとなります。そんな地域を目指して活動しています。
(夫の両親を看取り、自分の両親の介護だけになりました.)