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家事ハラスメントってなあに?

掲載日:2014.12.01

今年7月の広告で話題になりました。広告は、意欲はあるものの家事に不慣れな夫に妻が一言もらしてしまうというコンセプトで描かれています。本来は竹信三恵子さんの著作『家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの』で提案された考え方です食事の支度や片付け・洗濯やそうじ・介護や育児といった暮らしの営みの労働が正当に評価されず、家事を担う人が社会から締め出されていることに警鐘を鳴らしています。
家庭科が、男女共修になった35歳以前の男性の家事参加率が高くなっています。定年後に家事を負担する男性や育じい(孫の育ちを援助する祖父)が増えています。このあたりにヒントがありそうです。家事参加には家事をする時間とスキルが必要です。ひとりひとりが持っている1日24時間をどう配分するとよいのでしょうか。
父親が家事・育児に参加すると、母親のストレスが軽減される・子どもの社会性が発達する・父親として成長することがわかっています。わたしが研究している「介護ストレス」も一緒に介護をしてくれる人がいると軽減します。家族や地域で家事・介護・育児を助け合うと暮らしやすくなります。
経済状況から女性の就業率が上がっています。働いている世代にとっては企業の協力が欠かせません。企業にワーク・ライフバランスの実施を呼びかけ、実施した企業を表彰します。労働時間短縮による企業のメリットは、従業員の健康増進や気分転換による業務の効率化です。他にも良質な労働力の確保やリスク・不祥事の回避もできます。それを具体的に数値で提示し、企業へさらに働きかけます。